「 独 」
「独」
時は遡り
18歳、SWEET STORIESと君の願いならという曲のデモを送り、オーディションで月光さんと豊嶋社長に出会いました。そこから一年間作詞作曲、トレーニングを積み、1995年、デビューしました。
エレキギターでロックする事しか考えられないかった俺は、弾いたこともないアコースティックギターを与えられ、
たった1人のステージで日本全国を廻る旅に出ました。
年間180本…ドサ周りとも言える過酷な旅。
華やかなCDデビューとは言い難い状況。
それが俺のメジャーデビューでした。
もちろん、最初ファンはゼロ。
今思い返せば挫折を味わったデビューだった。
対バンのアマチュアバンドに馬鹿にされながら励まされたり、ギターも歌も未成熟な俺はくやしさをバネに少しでも前へ、と歩み出しました。
CDデビューというものが今よりもハードルが高かったあの時代、世の中はデジタルが蔓延し始めました。
そんな中でギター一本で歌い廻りました。
つらかった。くやしかった。
けど、それは、今思えば月光さんや豊嶋社長が与えてくれた
素敵な試だった。今の俺の財産です。
あのスタートで俺は
「実力をつけなければ」
「音楽を作り表現する事を磨かなければ」
そう思えました。
音楽で生きてゆくという過酷な道をこれからどう進むのか。
考えさせてくれたのです。
あまりに理想とは違った現実は、
間違いなく今の俺を支えてくれています。
たった1人のステージから始まった俺自身だから
30周年
たった1人でファンと向き合いたいなと思います。
派手にお祝いムードもいいが、俺なりのやり方はこうです。
あえて一人、独り、君に向かい合いたい。
詩を感じに来て下さい。
俺は厳しい現実こそ絶好の成長の機会だと捉えています。
片耳に不具合がある事もきっと何かを教えてくれているはず。
そしてこの日、このワンマン、終演後、会いにきてくれた全員ひとりひとりと握手をしてお礼を言いたいと思っています。
今回はあえてメルマガではなく、ブログでまずは告知をしました。
椅子ありです。ゆっくり鈴木慎一郎の歌声を聴いてやって下さい。
心込めて、そんなレベルじゃなく
魂ひとつ賭けて歌う。
初期の曲から最近の曲まで。
ひとりひとりに響く様に…
鈴木慎一郎