VOICE

2019/03/11

 

「父という名の目標」

中学からの悪友 

数日前におやじさんが亡くなった。 

まるで伝説のCOOLSにいたかの様な… 

岩城滉一さんの様な 

シャープでクールで無口で 

かっこいい人だった。 

16
でバイクの免許を取ってそいつんちに行くと 

「おう!いいバイクだな!」って言ってくれて… 

朝そいつの部屋から出ると 

バイクがピカピカになっていた… 

いつもいつも。 

やがてBLOODでバリバリに頑張って夢だったコルベットを手に入れて遊びに行くと 

やっぱり朝にはピカピカに磨いてあった… 

渋い。渋すぎるおやじさんだった。 

親友は泣き続けている。 

今でもいつも会う親友の悲しい姿は見たくない。 


でもどうしても駆けつけたかった。 

ずっと泣いているのに 

命って何だろうな。 
お前も両親大切にしてな。 
また会わせてくれよ。 

そんな言葉が今言えるやつなんだ。 

優しいんだ。優しさは本当の強さ。 
年取るとさ、そこが分かってくる。 
本当に心が強い奴は圧倒的に優しい。 

人はギリギリの状態の時にこそ本性が見える。 

俺は 

アイツとずっと親友で良かったって 

心から今思えている。 

俺に音楽を教えたのはそいつだ。 

GRANDSLAM
も一郎さんや哲さんの音楽を教えてくれたのもそいつだ。 

その数年後にあの方達と同じステージに立つなんて
ガキだった自分は想像していなかった。 

作曲は俺より先に15.16でカッコいい曲を書いていた。 

俺にとってはじめての刺激だった。 

そんな大切な友の父親に 

さっき会いにいった。 

時の流れを感じ、寂しさも感じる。 

でも生きてゆかなけりゃならない。 
だから俺は明日からも熱狂する。 

己の魂に熱狂する。 

音楽を作る。 

いつも下町の片隅で 

最高のおやじさんは佇んでいた。 

懐かしい。 

そしてあたたかい。 

本当にありがとうございました。 

素直にそう思った。 

さあ! 

LIVE ALBUM
の完成だ! 

今回の作品はとても神経質に作り上げた。 

空気感と俺自身のステージに立つ緊張感をどうしたら出せるか。 

聴いてくれる皆が 

まるでそこにいるかの様に錯覚してしまう 

そんな素晴らしい音に仕上がった。 

新曲もあっついよ。 

鈴木慎一郎のメロディーはロックサウンドだろうと何だろうと関係ない。 

己の胸と 

君の胸を 

熱くしたい。 

ただそれだけだ。 

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ありがとう! 

愛してます。


鈴木慎一郎