VOICE

2018/08/16

 

「IGNITION」

ハロー! 
今年の夏は暑いぜ! 
皆バテてないかい? 

ALBUM
IGNITION」完成した! 
毎日聴いている。 
こんなの初めてかも知れない。 

自分が心底手を伸ばしたくなる作品になったという事だね。 

感謝しかないのだが、この数年、プロデュースや楽曲提供もたくさんしてきた。 
その事でさらに音楽への欲は深まり、 
自分の中でのメロディーが大きくなっているのを実感している。 
音楽家として枯れるどころか、今、俺の中で泉はさらに溢れている。 
声も毎年毎年どんどんいいコンディションになっている。 

ひとつのバンド、 
ひとつの音楽だけで突っ走っている方々は当たり前だがカッコイイ。 
憧れる部分もある。 
でも俺は羨むことはない。 
なぜなら、俺にしかない音楽家としての歩み方があるからだ。 
ひとつの個性だけで突っ走るも人生だが、 
俺は、様々な経験をし、様々な想いを抱いて、 
変化しながら転がりながら成長していきたい。 
魂だけは変わらずに。 
そしてその時その時のすべてを歌にして心を注ぎ込みたい。 
どんな楽曲だったとしても想いは同じ。 

それにしてもIGNITIONがカッコいい。(笑) 
自画自賛だ!(笑) 

大きなROCKをやりたかった。 
今まではテンポ感やいきり立つボーカリストとしての自分を落とし込む事で 
「間」をもたせていた様な所があった。 
やってる奴しか分からないかも知れないが、 
音楽の中に「隙間」を散りばめる事って実はすごく勇気がいる事なんだ。 

世の中には音を詰めまくり間を埋めまくった音楽が溢れているだろう? 

でも例えば、玉置さんや山下達郎さんや、矢沢さんや、 
うん、こないだ楽曲を提供させてもらった杉山清貴さんなど、超一流の方々は、 
その「間」に余裕と色気がある。 
ジャンルに関係なく。 
その色気は青くさい若者には出せない。 

俺は最近、そのちょっとした間にこそ、 
その歌い手の生き様があるのではないかと思えてならない。 

男女だろうと何だろうと、面と向かった時、 
そこに流れる「間」ですべてを察知出来るだろ? 
そいつの懐の深ささえもバレてしまう。 

俺はここまで長い事音楽をやり続けてきて、 
その部分への勇気ってやつを初めて出してみようと思った。 

賛否両論が欲しかった。 

イエスマンばかりはいらないし、売れなかったらそれまで。 
でも自分の欲を抑えたくなかった。 

間違いなく最高のROCKに仕上がったと思う。 

もちろん、いつもの鈴木慎一郎も(笑)たくさん入っている。 

ビートが効きまくった曲は誰にも負けたくないから。 

安心してな!(笑) 

このALBUMのすべてが今の俺自身だ。 

人生にいくつもの挫折があり 
いくつもの悲しみがあったとして 

それらを吹き飛ばせ!と言うのは簡単。 

そっからさらに進むには 

それらを吹き飛ばす前に抱きしめる事。 

己の中にある 
苦痛達すべてを抱いてやる強さがあれば 

さらに輝く道がひらけるはずだよね。 

いつも信じている。 

上を見たらキリがないし 

下を見て安心しても仕方がない 

常に己。 

俺は広島で被爆したばあちゃんにべったりだったという事もあり、 
子供の頃から軍歌に慣れ親しんできた。 
自分でも驚いたが、その影響がいきなりここへ来て出た楽曲もある。 
右とか左とかどうでもいい。音楽でどうこう示す事ではない。 
ただ思うのは、今日の平和は我々の大先輩方が作り上げてくれたという事。 
そこに調子こいてあぐらをかき、欲にまみれ、 
大切な事を失いつつある風潮にだけは危機感を感じる。 

俺の音楽で男達、女の子達の魂に点火したい! 
日々強く生き抜く為の点火スイッチを! 
という願いだけはある。 

IGNITION
さ。 


誰でも奏でられる様な音楽をやるなら初めからこんな世界には飛び込んでいない。 
耳障りのいい言葉だらけの音楽なら他をあたってくれよって気持ちでいつもいる。 

あちこちぶつかって傷だらけでも、それが俺だけの個性ならば愛さねば。 
情けない自分も受け入れながら。 

賛否両論かもん!(笑) 

本当に長く聴けるいいALBUMになった。 

ぜひ手元に置いてやって欲しい。 

ありがとう。 

愛してるよ。 

鈴木慎一郎